紅葉美しい御岳山 滝と沢沿いをめぐる森林浴ハイク
秋が深まり、紅葉の美しい季節となりました。白駒池周辺の森で苔の美しさに魅了されて以来、御岳山のロックガーデンに行ってみたいと思っていました。埼玉県・山梨県・長野県・東京都にまたがる「秩父多摩甲斐国立公園」の東の玄関口である御岳山。山頂に鎮座する武蔵御嶽神社は龍派上にあり、芯の太い質実剛健なパワーのあり、パワースポットとしても知られています。
御岳山 東京都青梅市(奥多摩)標高929m 標高差 のぼり161m くだり215m 歩行距離6.1㎞ 歩行時間約3時間 ロックガーデン周遊コースを歩きます。
滝本駅からケーブルカーで標高831mの御岳山駅へ。関東一急勾配のケーブルカーで約6分!
参道を進み、24件の宿坊の集まる集落とお茶屋さんや土産物屋が並ぶ商店街を抜け、武蔵御嶽神社へ向かいます。紅葉が美しい。赤、黄、緑と合わさったグラデーションが綺麗。
「御岳の神代ケヤキ」は御岳山上、武蔵御嶽神社へ向かう参道の途中に鎮座しています。幹囲8.2m、樹高約30mの巨木で、日本武尊が東征の際に植えたという伝説が伝えられています。
随身門ここから、330段の長い階段を上りますが、紅葉が美しさに目を奪われ疲れを感じません。日本の秋は美しいなあと改めて感じ入った時間。山の気に包まれながら深呼吸すると清清しい気持ちになります。
途中のベンチはワンコ仕様で、ほっこり癒されます。他にフクロウも!
階段の彫刻。魔除け?でしょうか。彫刻は3種類あるそうですが、見つけたのはここだけ。
武蔵御嶽神社
紀元前約90年、崇神天皇が創建したと伝わる関東一の霊場。
日本武尊が東征の際、深山の大鹿に化した邪神の放った深い妖霧に道を見失い、万事に陥ったのを白狼に導かれ、その後、大口眞神(おおくちまがみ)として留まり、魔物の退治を仰せつかったとう伝記がのこされているそうです。以来、魔除け、火難除けの神として「お犬様」の霊験の信仰が始まりまったそうです。
山岳信仰、修験道の中心として、鎌倉の有力な武将たちの信仰を集め、魔除け、火難除け、延命、長寿、子孫繁栄の神として栄え、聖武天皇、源氏の時代を伝い、江戸時代には民衆の信仰を受け、今も参拝客が一年中訪れています。この社は多くの戦乱の中、文暦元年には伊勢大宮司の中臣国兼に、江戸時代には大久保石見盛長安の普請奉行により、修復、造営を行われてきたそうです。明治維新の神仏分離政策により、仁王門から仁王が取り除かれ、替わって右大臣、左大臣の像を安置、二層楼閣だった造りを一層に改め、現在に至ります。本殿は神明造り、拝殿は権現造りの古き神仏混合時代の名残があります。「お犬様」にちなみ愛犬祈願も行っているため、ワンコと一緒に健康を祈願する参拝者も数多く、可愛いワンコ達でも賑わっています。
幣殿・拝殿
本殿の左脇の庭上には「触拝所」が設けられ、「触命柱(ふれみことばしら)」という八角柱の「御嶽蔵王大権現命柱」と書かれた檜柱が建てられており、お参りして触らせていただきました。
大口真神社
参拝後は、長尾平の展望台へ向かいます。
杉と紅葉、緑と赤のコントラストが美しい。
ぱっと目の前が開け、広場が現れます。長尾平からの眺望
長尾平のその先に展望台。
展望台からの眺望。重なり合う稜線が美しく、低くたなびく雲までも連なっているかのよう。ずっと眺めていたくなるような美しさです。ここから七代の滝へ行く予定でしたが、かなりの急勾配を前に、体力に自信がなく今回は断念…。
天狗岩。ここをよじ登ると…
鳥天狗様と大天狗様。
ひー、下りる方が怖い…。
山を下り、ロックガーデンへ。清流のせせらぎと美しい苔むした風景。一歩進むごとに、森の空気を吸い込むと、体内から浄化されるような気持ちになります。沢の湧き水は限りなく透明で清らか。しっとりした空気が身を包み本当に気持ちがいいです。1.5㎞のロックガーデン周遊。
綾広の滝 落差10m、滝壺の深さ1.2mの奥深い味わいのある滝。 古来より御嶽神社の禊(みそぎ)の神事が行われることから「修行みそぎの滝」とも言われています。
森の精が隠れていそうな神秘的なロックガーデン、赤や黄に染まる美しき紅葉に、規則正しく垂直にそびえる杉林、霊山のパワーを存分にいただき、どっぶり半日近く御岳山で過ごし気持ちの良い1日となりました。今度は新緑の美しい季節に訪れて宿坊にも泊まってみたいです。
ーーー御岳山COLOR moss green
<p>今週のお題「紅葉」</p>