天下の秀峰 金時山のマスコットに癒されて
日本三百名山のひとつである箱根外輪山の最高峰の金時山。箱根山の北西部に位置し、山頂からの展望が素晴しく、また初心者向けコースのためとても人気のある山。金太郎伝説ゆかりの地としても知られています。空の高い位置にうっすら秋雲がたなびく清清しい朝、金時山に登りました。
金時山 標高1,212m 歩行距離4.1m 標高差538m 累積標高上り/下り 538m/540m 仙石原の金時登山口から矢倉沢峠~のコース 登山日2018年11月16日
金時山登山口から登ります。登山初心者の私、いつもはロープウェイやゴンドラで山頂または山復までアプローチし、そこから山歩きを楽しむコースを選んでいました。標高差500m以上を登り切るのは初めてです。このコースは一番緩やかで尾根歩きも楽しめますが、それでも結構つらくて何度も呼吸を整えながら登りました。展望のない地味な山道を進むと、うぐいす茶屋が現れ(この日は営業していませんでした)少し進むと展望が開けます。
明神が岳、明神ヶ丘からの縦走路を合わせた矢倉沢峠。大きな墳石で一休み。大涌谷からは煙がたなびいているのが見えます。美しい眺望に一気にテンションが上がります。最近買ったトレッキングポールを持ちパチリと1枚!
長尾山方面
矢倉沢峠から比較的なだらかな稜線を進んでいきます。振り返ると、明神ヶ岳から明星ヶ岳へ通じる縦走路が。美しすぎる!
公示神社分岐を越えると徐々に傾斜がきつくなり、ロープを持ちよじ登る岩場もあったりで、どうにか山頂まで進みます。
天下の秀峰、金時山登頂!あー、富士山が美しい!です。
西方向に富士山、南方向には仙石原と芦ノ湖、東方向には丹沢、房総、三浦半島、パノラマの絶景!
山頂には二つの茶屋がありますが、(1つは休業中)そこで飼われているのでしょうか?にゃんと可愛いにゃんこ達が、眺望一番の岩の上で日向ぼっこしていました。登山者の皆さんのマスコットに。人馴れしていて、すごくかわいい!
山頂はさほど広くはありませんが、眺めの良い場所で皆さんお昼をとられていました。私たちもお湯を沸かして、カップラーメンを食べて(山だととても美味しく感じます)、至福の時間を過ごします。空気が澄み渡る秋晴れの中、山の頂の高い位置から眺める富士山は、裾野に延びる長い稜線まではっきりと見えてとても美しいです。富士の山復をたなびく雲が風に乗ってゆっくりと動く姿を目で追いながら、淹れたてのドリップコーヒーを飲みのんびり過ごしました。体力・脚力不足の私には初心者向け登山でも、ものすごくつらい場所が多々ありますが、山頂へ到着した時の達成感は心に残り、下山するとまた山に行きたくなってしまいます。美しい山々にこれからも会いに行こう。次回は美味しい山ごはんも作りたい!
金時山COLOR---Mt.Fuji山頂まで拝むことができたので感謝の気持ちを込めて、積雪のwhite!
秋色に染まる渓谷美 昇仙峡
国の特別名勝にも指定され、日本一の渓谷美と称される昇仙峡。山梨県甲府市、甲府盆地北側、富士川の支流、荒川上流に位置し、長い歳月をかけて、川が花崗岩を深く侵食したことにより形成されたそうです。渓谷内には、急峻で直立約180mもの覚円峰や、柱状節理の花崗岩や輝石安山岩の奇岩が多く見られます。(渓谷沿いの遊歩道は約6㎞続きます。)清澄で豊富な水の流れが時折白く泡立ち、落葉した楓を押し流していきます。さらさら流れる川音が静かに響く中、霧を纏った神秘的な渓谷の遊歩道を散策しました。
距離約片道6㎞ 歩行時間(写真撮りながら)1時間半 渓谷沿いの遊歩道を歩きます。昇仙峡の玄関口、長潭橋からハイクスタート。
渓流の奇岩には名前が付けられています。そう言われればそう見えるといった感じではありますが、(オットセイ石や熊石、ハマグリ石など)6㎞の長い道のり、奇岩を見つけながらの散策も楽しいかもしれません。この時期は美しい紅葉に魅了されがちですが…。
天鼓林 足を強く踏み鳴らすと地中から鼓の音に似た共鳴音が還ってくるそうです。地盤が固い奥秩父の山中特有の現象で、特に昇仙峡の天鼓林は澄んだ良い音が響くことで有名だそうですが、地面がじっとり水分を含んでいたからか、鼓のようなポンポンとした音は聞こえず…でしたが、燃え立つような紅葉の美しさが心に染み入りました。
覚円峰。昇仙峡の主峰『覚円峰』はその昔、澤庵禅師の弟子僧侶覚円が畳が数畳敷ける広さの頂上で修行したことが、その名に由来するそうです。
石門 上と下の岩はくっついていそうで、くっついていません。不思議な力で宙に浮いているかのよう。
地殻変動による断層によって生じた仙娥滝。花崗岩の岩肌を削りながら落下している滝で落差は30mありそうです。虹が架かっています。
滝上エリアに到着。ここから昇仙峡ロープウェイに乗り、羅漢寺山の展望台まで行きます。和合権現を参り、山頂パワースポットの中心に位置する浮富士広場へ行くと、目の前に広がる雲海、その先に富士山が浮かびます。幻想的で神々しい美しさです!!!
富士山を拝んだ後は、山道を進み弥三郎岳(標高1058m)へ。富士山から発する龍脈が金峰山を経由して弥三郎岳頂上に流れ、弥三郎岳が山頂最大のパワースポットだそうです。一枚岩の頂上は360°のパノラマビュー、素晴らしい絶景ですがそれを楽しむ余裕もなく、手すりもない傾斜のある狭い岩なのでとにかく怖いです、風にあおられないように気を付けないと。下を見ると怖い…怖すぎる!!! 山頂混んでるし!!! 足がすくみました。
秋の爽やかな風が心地よく、気付けば2万歩も歩いていましたが、紅葉美しい景勝地でマイナスイオンを浴び、霊山富士も拝むことができ、改めて日本の秋の美しさに心洗われた1日となりました。
ーーー昇仙峡COLOR red
今週のお題「紅葉」
紅葉美しい御岳山 滝と沢沿いをめぐる森林浴ハイク
秋が深まり、紅葉の美しい季節となりました。白駒池周辺の森で苔の美しさに魅了されて以来、御岳山のロックガーデンに行ってみたいと思っていました。埼玉県・山梨県・長野県・東京都にまたがる「秩父多摩甲斐国立公園」の東の玄関口である御岳山。山頂に鎮座する武蔵御嶽神社は龍派上にあり、芯の太い質実剛健なパワーのあり、パワースポットとしても知られています。
御岳山 東京都青梅市(奥多摩)標高929m 標高差 のぼり161m くだり215m 歩行距離6.1㎞ 歩行時間約3時間 ロックガーデン周遊コースを歩きます。
滝本駅からケーブルカーで標高831mの御岳山駅へ。関東一急勾配のケーブルカーで約6分!
参道を進み、24件の宿坊の集まる集落とお茶屋さんや土産物屋が並ぶ商店街を抜け、武蔵御嶽神社へ向かいます。紅葉が美しい。赤、黄、緑と合わさったグラデーションが綺麗。
「御岳の神代ケヤキ」は御岳山上、武蔵御嶽神社へ向かう参道の途中に鎮座しています。幹囲8.2m、樹高約30mの巨木で、日本武尊が東征の際に植えたという伝説が伝えられています。
随身門ここから、330段の長い階段を上りますが、紅葉が美しさに目を奪われ疲れを感じません。日本の秋は美しいなあと改めて感じ入った時間。山の気に包まれながら深呼吸すると清清しい気持ちになります。
途中のベンチはワンコ仕様で、ほっこり癒されます。他にフクロウも!
階段の彫刻。魔除け?でしょうか。彫刻は3種類あるそうですが、見つけたのはここだけ。
武蔵御嶽神社
紀元前約90年、崇神天皇が創建したと伝わる関東一の霊場。
日本武尊が東征の際、深山の大鹿に化した邪神の放った深い妖霧に道を見失い、万事に陥ったのを白狼に導かれ、その後、大口眞神(おおくちまがみ)として留まり、魔物の退治を仰せつかったとう伝記がのこされているそうです。以来、魔除け、火難除けの神として「お犬様」の霊験の信仰が始まりまったそうです。
山岳信仰、修験道の中心として、鎌倉の有力な武将たちの信仰を集め、魔除け、火難除け、延命、長寿、子孫繁栄の神として栄え、聖武天皇、源氏の時代を伝い、江戸時代には民衆の信仰を受け、今も参拝客が一年中訪れています。この社は多くの戦乱の中、文暦元年には伊勢大宮司の中臣国兼に、江戸時代には大久保石見盛長安の普請奉行により、修復、造営を行われてきたそうです。明治維新の神仏分離政策により、仁王門から仁王が取り除かれ、替わって右大臣、左大臣の像を安置、二層楼閣だった造りを一層に改め、現在に至ります。本殿は神明造り、拝殿は権現造りの古き神仏混合時代の名残があります。「お犬様」にちなみ愛犬祈願も行っているため、ワンコと一緒に健康を祈願する参拝者も数多く、可愛いワンコ達でも賑わっています。
幣殿・拝殿
本殿の左脇の庭上には「触拝所」が設けられ、「触命柱(ふれみことばしら)」という八角柱の「御嶽蔵王大権現命柱」と書かれた檜柱が建てられており、お参りして触らせていただきました。
大口真神社
参拝後は、長尾平の展望台へ向かいます。
杉と紅葉、緑と赤のコントラストが美しい。
ぱっと目の前が開け、広場が現れます。長尾平からの眺望
長尾平のその先に展望台。
展望台からの眺望。重なり合う稜線が美しく、低くたなびく雲までも連なっているかのよう。ずっと眺めていたくなるような美しさです。ここから七代の滝へ行く予定でしたが、かなりの急勾配を前に、体力に自信がなく今回は断念…。
天狗岩。ここをよじ登ると…
鳥天狗様と大天狗様。
ひー、下りる方が怖い…。
山を下り、ロックガーデンへ。清流のせせらぎと美しい苔むした風景。一歩進むごとに、森の空気を吸い込むと、体内から浄化されるような気持ちになります。沢の湧き水は限りなく透明で清らか。しっとりした空気が身を包み本当に気持ちがいいです。1.5㎞のロックガーデン周遊。
綾広の滝 落差10m、滝壺の深さ1.2mの奥深い味わいのある滝。 古来より御嶽神社の禊(みそぎ)の神事が行われることから「修行みそぎの滝」とも言われています。
森の精が隠れていそうな神秘的なロックガーデン、赤や黄に染まる美しき紅葉に、規則正しく垂直にそびえる杉林、霊山のパワーを存分にいただき、どっぶり半日近く御岳山で過ごし気持ちの良い1日となりました。今度は新緑の美しい季節に訪れて宿坊にも泊まってみたいです。
ーーー御岳山COLOR moss green
<p>今週のお題「紅葉」</p>