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山の圧倒的な美しさに魅了されて以来、読書と映画、料理が好きなインドア派の私がハイクを楽しむようになりました。初心者、いや入門コースからですが、たくさんの山や自然に出会いたい。ハイクや日々の出来事を切り取り綴ります。

autumn color 3 草紅葉美しい車山

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真新しいトレッキングシューズを履いて、初めての低山ハイク。
のぼりくだり共に標高差282m、歩行距離11.2km、草紅葉が見頃を迎えた百名山車山外周1周のハイクです。リフトで山頂まで行き、霧が立ち込める中、まずは車山神社で安全祈願をしてそこからスタート。
段差の大きな階段状の急な道で一気に下ります。すでに膝が笑う…

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この後は比較的緩やかな道が続き、草紅葉を愛でながらのんびりハイク。

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山頂から下って緩やかな上り下りを繰り返し歩き、車山湿原にも寄り道しつつ、蝶々深山、物見岩でお弁当を広げ、5.5㎞八島ヶ原湿原まできました。長野県のほぼ中央、3000ヘクタールの大草原が広がる霧ヶ峰高原の北西部に位置する八島ヶ原湿原一帯は草紅葉がすすんでいてとても綺麗。外周2.4㎞の木道をのんびり散策します。

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長野の風景を愛した東山魁夷の「夕明り」は八島ヶ原湿原を描いたもの。
湿地特有の瑞々しい緑の中、湖面に雲が映し出されゆっくり動く様は儚く美しいです。
夕明かりの幽玄な美はここから生まれたのですね。

祈りの時が来た 静かに鳴らせ つりがね草 『画集 白い馬の見える風景』より

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ここからまた上りで山頂まで戻ります。
途中車山肩の山小屋、コロボックルヒュッテで休憩。サイフォンコーヒーでホッと一息つきます。

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最後の上りで再び山頂へ。山頂は360°富士山や八ヶ岳、3つのアルプスが一望できますが山頂は霧の中。
霧ヶ峰、その名の通り霧に煙ることが多いのでしょう。
地上を這っていた雲が勢いよく風に乗って頭上を駆け抜けたかと思うと、すーっと視界が開ける、何だか爽快な気分になります。

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草紅葉の美しい季節の車山ハイク。すすきが黄金色に輝き、銅色や朱色に染まる草木と合わさり、
秋色のパッチワークを見ているよう。素朴な山の美しさが心に沁みました。

見渡す先には連なる山の稜線が続き、それぞれの山の個性と美しさに見入ってしまいました。
遮るものがないってすごい。視界に入るのは秋色に染まる自然だけ。こんなに遠くを眺めたのは久しぶりかもしれません。

これからもたくさんの山に出会いたい。

 ーーー車山COLOR bronze